1コ下のキミ
「お互い言葉にしないだけであって、お前らはちゃんと付き合ってる。難しく考えるからダメなんだ。彼女を好きであるのは当たり前だろ?当たり前に好きって言えばいい」
洸稀……だから俺はお前に相談したくなるんだ。
お前の言葉は俺を動かす力があるから。
「さんきゅ、行けそうな気がしてきた」
勇気、とか、そんなの本当はいらないんだ。
自然と出てくる、言葉なのだから。
言いたくなる瞬間が、絶対に来るはずだから……。
「今日もデート、かな」
「木岐さんは来ないけどな」
さて、今日はどこに行こうか。
そんなことを考えながら、次の時間から授業に出席するべく、教室へ向かった。
「郁未寄り道するぞ」
「え?あ、うん!」
『寄り道』
その言葉が指すものは、『デート』。