1コ下のキミ
放課後、俺は彼女を連れて少し遠くの遊園地に行った。
「え、遊園地?」
郁未が心の底から疑問に思っているのもかまわず、俺は園内にズンズン入つて行く。
郁未が疑問に思うのもムリない。
なんてったって俺が進んで遊園地に来たがる奴ではないと、前回把握済みだろうし、時間的にも遊ぶには足りなすぎる、でも。
「用があるのは1つだけだ」
チケットを買って、迷わず向かった。
「観覧車……?」
時間的に少し混んでいたが、ようやくその個室に乗り込めた。
「え……っと、龍河くん?」
そう言いながら、俺の向かいに座る郁未にイラついた。
「あーもう!」
「え?」
イラついた俺は、郁未の隣に座った。