女番長
「お母さん……。」
「やっぱり、お母さんであってる?」
「はい…。」
あたしは、消え入りそうな声で言った。
お父さんお母さんじゃないって、この目で確かめるために来たはずやのに。
完全にあたしも里菜も、放心状態やった…。
「お父さんも、本人か確かめてくれる?」
刑事さんの一言に、体がまたビクッと反応する。
あたしはゆっくりお母さんの顔に布をかけて、今度は奥の台に歩み寄った。
あたしが布をめくろうとした時…
ギュッ
里菜があたしの手を握った。
「里…菜?」
「あたしに…やらせて…。」
小さい声で、里菜は言った。
「大丈夫…?」
あたしの顔を見て、里菜はだまって頷いた。