女番長


それから一週間後…


あたしは待ち合わせをしているカフェで待っていた。

カランカラン


店内に、きれいな鈴の音が鳴り響く。

「いらっしゃいませ!」


店員さんの声に、あたしはパッと振り返る。


「あっ、刑事さん!」

あたしの声に気づいて、こっちに向かって歩いてきた。


「どう?上手くやれてる?」
いきなりこんな質問をされて、ちょっと戸惑うあたし。


「まぁ、上手くはやれてます。ご飯とかも、あたしが作ってるんで。」

「そっか。でも本当、元気そうでよかった。」

「心配していただいて、ありがとうごさいます。」


それから、新しい家はどうとか、妹は元気にしてるかなんて話をして、一番大事な事を忘れかけてた時…



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