女番長
それから、達也と加奈と里菜、海君、龍が一斉にあたしのとこに来た。
あたしは慌てて立つ。
「えっ!?何?」
「真希。」
達也があたしを、優しく呼んだ。
何?この空気…。
あたしが一人動揺してたら、達也がまた口を開いた。
「真希は、今日からここでは暮らさへん。」
「はっ?」
全く言われてる意味が分からんくて、あたしは思わず聞き返した。
「真希。」
今度は龍があたしに言う。
「今日から真希は、俺と暮らすねん。」
「………えっ?」
一瞬呆気に取られてしまうあたし。
「ちょっ、ちょっと待って。あたしが、龍と…暮らす!?」
「そう。」
「でも、どこで?それに、ここはどうするんよ?」
あたしの頭の中には問題点ばかりが浮かんでくる。
「それは、俺が後で話すから。」
龍があたしの肩に手を置いて言った。
「とりあえず真希!今日から真希は龍君と暮らすんや!」
加奈にビシッと背中を叩かれて、ようやく少し納得ができた気がする。