女番長


プツッ

「はい、もしもし。」

あたしは恐る恐る電話に出たけど、電話の向こうからは全く声が聞こえへんかった。


「あの…誰ですか…?」

返事がないから声をかけてみたら、しばらくしてから「死ね」って声が聞こえて、そのまま電話は切れてしまった。



声は女の人の声やった。



さっきから始まった、よく分からん嫌がらせ。

誰の仕業なんか分からんから、余計に怖かった。



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