孤高の金髪ウルフ
「さぼろっかなぁ…」


そう小さく呟いた後、私の体は稀良とは反対の方向を向いた。


「羽美ちゃん?」


稀良の甘ったるい声を背に、ズンズンと学校を離れる。


「待ってよぉ、羽美ちゃぁん。」


パタパタと私を追っかけてくる。


「学校行きなよ?
お利口さんは、ちゃんと勉強しないとね?」


そんな嫌みを言ってのけた。


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