一男三女物語
しばらくして《合鍵の愛EYE》と書いたやたらと派手な車がやってきた。

「すみません!おまたせしました。」

そう言って合鍵屋が車から降りてきた。

真紀はその合鍵屋を見た瞬間、買い物袋を落とした。

「いいい……え」

言葉にならない。

「すぐ開けますから待っててください。」

合鍵屋はそう言うと手際よく鍵穴に器具を入れてた。

真紀はず〜とその合鍵屋に見とれていた。

ようするに真紀はその合鍵屋に一目惚れしたのである。

こういうことってあるんだ?その男を見た瞬間、脳に電気が走った。なぜかわからないけど?この人好き!そう思ったのである。

さっきまで私の人生はどうしてついないの?そう言っていたはずが、今は鍵をつけたままロックしてよかった。きっとこれは運命の出会いよ!
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