秘密の花園
「板垣真南さん!!政治経済学部2年生!!」
……え?
発表された名前に耳を疑う。
「え――――!?」
私と嵐子はほぼ同時に叫びだしていた。
う、うう、嘘でしょ!!
置いてけぼりの私と嵐子を尻目に、くす玉が割られ、紙ふぶきが舞う。
「皆さん、どうもありがとう!!」
どこから現れたのか、まみちぃは私達より一歩前に進んで、観客に向かって手を振った。
「いつの間に!?」
いつの間にエントリーしていたの!?
そして、いつの間に一次審査と二次審査に参加していたの!?
まみちぃはクルリとこちらを振り返って言った。
「あら、最初からいたわよ?あんたが気づいてないだけで」
ほらっと、番号札を見せられる。番号札は7番。ラッキーセブンだ。
まみちぃの頭に神々しいティアラがのせられ、真っ赤なガウンが着せられていく。
オシャレ星の女王様……。
私の頭の中にぴったりの単語が思い浮かぶ。