RealLove
「美波は堅く考えすぎなんだよ。もっとソフトに考えないとハゲるぞ」

「凌にだけは言われたくない」


自分だって彼女いないくせに


「とりあえず空教室に行ってみたら?」

「そうする」


あんまり乗り気じゃないけど空教室に向かった


ここって昼休みとかにはいちゃつき場になるからあんまり来たくないんだよね…


ガラッ


ドアを開けたら男子生徒が一人立っていた


この人だよね…私を呼んだ人


やっぱり見ても知らない


「あの何で呼び出したの?」

「突然だけど…好きなんだ。俺と付き合って欲しい」


心の中で凌に拍手を送った


やっぱり告白だった


「ごめん。名前も知らない人と付き合えない」


名前もどんな人なのかも知らないのに付き合えない


「友達からは?」

「ごめん」





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