妖魔04~聖域~
根拠のない自信は俺が砕く。

俺は下っ端でしかないから、今在る命令はこなす。

マリア=マティーに葉桜丞。

世界を変えようとするファクター。

秋野は二つのファクターをどうにかしたいと思っている。

自分の計画の邪魔になるからだろう。

秋野の計画が何であるのかは謎だ。

改革派にとって、有益をもたらす物とは限らない。

だが、いつか必ず尻尾を現す。

鬼が出るか蛇が出るか。

もし、敵になるのであれば、闘うだけだ。

俺は足を魔法陣に向け、歩き出す。

「その顔、私の胸を高鳴らせる。今からお前の背後は私に任せるのだ」

「いい加減にしろ!俺とお前の考えは交わらない!」

どこまで俺に付きまとうつもりだ。

「何を!そんな狭い視野では私を射止める事は出来ないぞ!ホラ!アイラブユーと私に囁くのだ!」

面倒臭い女だ。

「面倒くせえ」

俺は燕を無視して、魔法陣で転移する。

それに便乗して、燕も転移してくる。

ビルの中に移動した瞬間、周囲には『影』の血生臭さが漂っている

秋野が帰って来るまで、待機しているのだろう。

多分、俺が何を言っても、答える事はない。

余計な戦闘をする事無く、俺はビルから出た。
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