妖魔04~聖域~
「何だ?」

「丞ちゃんによろしく伝えておいてくれぬか?」

そういえば、葉桜丞は天国の島に向っているのだな。

なら、会う事はあるかもしれない。

その時には、再起不能に追い込む。

「ふん、俺と葉桜丞は敵だ。伝える必要はない」

「龍姫様からは色々と教えてもらったんでしょう?それくらいの優しさは持ってあげてもいいんじゃないかしら?」

「いいだろう」

出発しようとしているのに、一々停止させられるのは面倒だ。

「良い子ね。一ついい事を教えておいて上げる」

「まだ何かあるのか?」

「あなたと葉桜君は必ず出会う事になる」

必ず出会う?

「葉桜丞もマリア=マティーを狙っているというのか?」

「ええ。だから、あなたには成果を見せてもらいたいところね」

好都合だ。

「ほんに、悪趣味じゃな」

葉桜丞の味方というのに、俺の行動を止めようとしない。

「でしたら、止めますか?」

秋野は何かを腹にもった邪な笑顔を龍姫に向ける。

「止めぬよ。丞ちゃんは負けぬ」

龍姫は自信に満ち溢れた笑顔を秋野に向けた。
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