たった一人の… 【短編】
第二章…本当の愛
琉聖と私が付き合って2ヶ月が過ぎようとしていた。
今日は5月10日。私の18歳の誕生日。
私は楓と優太にお祝いをしてもらっていた。
パーティーが終わり、家に帰ると、私の部屋の机の上にキレイにラッピングされた袋が置いてあった。
袋を開けてみると……イルカのバングルが入っていた。
羅『キレイ……』
♪〜
私が見とれていると、携帯が鳴った。この着信音は琉聖からだ。
羅『はい。』
琉『もしもし、羅依。プレゼント見た??』
羅『えっ?これ、琉聖が??』
琉『うん☆羅依に似合うと思ってさ。気に入ってくれた?』
羅『うん、ありがとう。本当に嬉しい…。』
私は初めて愛する人から誕生日プレゼントを貰った。
羅『ずっと大切にする。琉聖、本当にありがとう……。』
琉『俺、こういうの初めてだから迷ったぁ〜。でも喜んでくれて良かった。それは、羅依が俺の女って証拠だからな!!』
私の心は、言葉では言い切れないくらいのありがとうでいっぱいだった。
それから私は毎日あのイルカのバングルをつけていた。お風呂に入る時も、寝る時も肌身離さずにずっと……。