◇◆あじさい◆◇
『ありゃ〜根性無しだねっ!』


とっつぁんママは首を傾げて呟いた。


『どぉ〜ゆ〜意味?』


私が興味津々に問うと、とっつぁんママはニヤつきながら話してくれた。



『アイツ…。
最近新しい服とか、靴とか、なんか買った?』


『…えっ?』


『ここ2年は買ってないねっ!』


…確かに、とっつぁんは最近、買い物をしたなどとゆう話は聞かなかった。



『ありゃあ、そぉ〜とぉ〜貯め込んでるよぉ〜?』


とっつぁんママは人差し指と親指をくっつけてお金を表した。



私は目を丸くした。



『でぇ〜もアレだもぉん!
ビシッと言やぁ〜い〜のにぃ!あんなんじゃアンタ、一生言えないねっ。

プロポーズって言葉知らないんじゃない!?』



とっつぁんママの大笑いにつられて、私も笑ってしまった。
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