◇◆あじさい◆◇
〜父の告白〜
夏休みも終盤を迎える頃だった。夕方、私が部屋でウトウトしていると、父の叫び声で目が覚めた。
『母さんっ!母さんっ!』
慌てて階段を駆け降りると、母が胸を抑えて苦しんでいた。
あまりの衝撃だったのか、その場から動けずにいた。
『風花っ!救急車っ!』
『…………。』
『風花っ!
しっかりしなさいっ!』
父の声にハッとするも、大きく肩で息をし、苦しむ母から目が放せなかった…。
母は、病院に運ばれたが、私は救急車に乗る事ができなかった…。
誰もいなくなった台所で、ただ1人…震えていた。
『母さんっ!母さんっ!』
慌てて階段を駆け降りると、母が胸を抑えて苦しんでいた。
あまりの衝撃だったのか、その場から動けずにいた。
『風花っ!救急車っ!』
『…………。』
『風花っ!
しっかりしなさいっ!』
父の声にハッとするも、大きく肩で息をし、苦しむ母から目が放せなかった…。
母は、病院に運ばれたが、私は救急車に乗る事ができなかった…。
誰もいなくなった台所で、ただ1人…震えていた。