◇◆あじさい◆◇
『…怖かったなっ。
…怖かったなっ。』


と、頭を撫でてくれる彼の手は、とてもとても温かくて、自然と私は落ち着いた。





『明日、おばさんのトコ行こう。』


不安な表情を浮かべた私に…

『大丈夫だって。付いてってやっから。』


とっつぁんの優しい笑顔に私は小さく頷いた。



とっつぁんは、私が眠るまで側にいると、ゆっくりドアを閉め、帰って行った。
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