記念日
5分くらい抱き締めてるとなんだか恥ずかしくなってしまって亜希を押して顔をそらす。
「和也…さん?」
「今日さ…何の日か覚えてる?」
苦し紛れにでた言葉。
「……………えっと。」
「はは…わかんねぇよな。ごめん、無茶な質問しちまって…」
いつも手を繋いだとか初めて海岸デートしたとかこの日は遊園地にいったとか………
毎日飽きずに記念日を並べてた亜希が一年の記念日を覚えていない………
すごく不思議な気分。
「和也さん…ごめんなさい」
気付いたら泣いていた。
亜希は亜希なのに…
何泣いてんだ俺…
余計に亜希に負担になるだけじゃないか………
けど考えれば考えるほど頭は真っ白になって、
泣き止もうとすれば泣き止もうとするほど涙は止まらなかった。
「ごめ……亜希…俺…」
やっと涙が止まったと思って亜希を見ると亜希も泣いていた。
「アタシ……そんなに大切なこと忘れてるの?どうして思い出せないの?アタシ…和也さんの事…思い出したい…」
もうボロボロと涙をこぼしてなく亜希。
「アタシ…記憶が消えてるのに………また…あなたに恋してる………」
泣きながらぐちゃぐちゃの顔で俺をみて必死に笑う。
可愛いな…ほんっとに……
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