愛とは何ぞや…
話しは少し前に戻ろう。
父親と母親は私が物心つく頃には別居していた。だから兄と私は父親の愛を知らない。記憶にないのか最初から愛されなかったのか定かではない。
しかし、たまにマンションを訪れる父親を私達は恐れていた。
母と兄はよく父親に泣かされていた。私は幼かったので被害を免れた。 父親は手が早かった。とにかく兄や母を泣かしてはあざ笑う冷たい人だった。たまに父親が家に来ると私達兄妹は正座して固まる程に緊張した。
「パパ」などと呼んだことは一度もなかったように思える。
また、母親に買ってもらったミルク飲み人形を父親に見つかると怒られるからと慌てて押し入れに隠した幼い自分が哀れに思い出される。
母親が夜の仕事に就いた頃から、私達兄妹は週末や長い休みは毎回父親方の祖父母に預けられることになった。
ある日 祖父母宅に怒りを露わにした父親が現れ、私の手を引き「ここはお前が来る場所じゃない!帰れ!」と怒鳴られた。私は父親が恐くて祖母に抱きついた。優しかった祖母は私をかばったが、父親は無理やり私を母親のマンションへ送り返した。
この出来事は大人になった今でも強烈に記憶に刻まれていて、現在の私の性格にも大きな影響を及ぼしている。
その後も行くのは嫌だったが、週末になると母親は兄と私を父親の実家の近くに降ろしては去って行った。私は預けられる間中、祖父と父親の顔色を伺って過ごした。
顔色を気にするあまり私の中から発言する力、意思表示が失われていった。
第2の氷河期であった。
父親と母親は私が物心つく頃には別居していた。だから兄と私は父親の愛を知らない。記憶にないのか最初から愛されなかったのか定かではない。
しかし、たまにマンションを訪れる父親を私達は恐れていた。
母と兄はよく父親に泣かされていた。私は幼かったので被害を免れた。 父親は手が早かった。とにかく兄や母を泣かしてはあざ笑う冷たい人だった。たまに父親が家に来ると私達兄妹は正座して固まる程に緊張した。
「パパ」などと呼んだことは一度もなかったように思える。
また、母親に買ってもらったミルク飲み人形を父親に見つかると怒られるからと慌てて押し入れに隠した幼い自分が哀れに思い出される。
母親が夜の仕事に就いた頃から、私達兄妹は週末や長い休みは毎回父親方の祖父母に預けられることになった。
ある日 祖父母宅に怒りを露わにした父親が現れ、私の手を引き「ここはお前が来る場所じゃない!帰れ!」と怒鳴られた。私は父親が恐くて祖母に抱きついた。優しかった祖母は私をかばったが、父親は無理やり私を母親のマンションへ送り返した。
この出来事は大人になった今でも強烈に記憶に刻まれていて、現在の私の性格にも大きな影響を及ぼしている。
その後も行くのは嫌だったが、週末になると母親は兄と私を父親の実家の近くに降ろしては去って行った。私は預けられる間中、祖父と父親の顔色を伺って過ごした。
顔色を気にするあまり私の中から発言する力、意思表示が失われていった。
第2の氷河期であった。