PRINCESS story

私は、どんな言葉を返されるのか怖かったけれど、思い切ってこう切り出した。


「…沙穂さんが亡くなって、辛いと思う。
でも、いつまでもそんな暗い顔してても、何も変わらない…」


すると、奏斗は冷たい目を向けて私に言った。


「分かったようなこと言うなよ」


「ごめん……でもね、奏斗。
沙穂さんはこんなの望んでないの。
沙穂さんは、奏斗に笑顔でいてほしいって、願ってる」



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