叫び
「………」
母親は何も言わずただなおき君を見つめている。
「ねえ、おじさんたち誰!?お母さんをどこに連れて行くの!?お母さん!!」
なおき君はついに泣き出してしまった。
お母さんに抱きついて…
「………………なおき…」
お母さんは抱きついているなおき君を静かにそっと離した。
「…じゃあ、車へ。」
相談所の人のうち1人が母親と一緒にエレベーターに向かった。
「…じゃあなおき君は……おじさんに着いて来てね。」
「お母さんは来ないの!?」
真っ直ぐな瞳で訴えるなおき君に相談所の人は言葉を詰まらせた。
――――――私は静かに玄関のドアを閉めた。