もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「哲也・・?
何言って・・・」




「麻衣。
おまえ、俺の気持ちには、とっくに気づいているだろう?」




哲也があたしの腕をつかみ、引きずるように階段を駆け下りる。




「痛いよ。
離してよ」



抵抗するあたしにため息をつき。



「じゃあ、おまえ。
あの家・・・出て行くか?」




高圧的な態度で、脅しをかける。

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