もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
そこまで考え、オレは息を吐き出した。



「バカみてぇ・・・」



暗がりの中。



握り締めた携帯電話を、目の前にかざし。



ベットの脇のライトをつける。



「バカみてぇ・・・」



もう一度呟き、立ち上がり、鏡に映った自分の姿を確認する。



「おまえさ。
なんで、そんな泣きそうな顔してんだよ?」



鏡に映る自分の姿にこぶしを突き出す。

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