最恐彼女と一途な彼氏


「私が…変わった?」


「うん。感情をよく表に出すようになった。今まで人前で大声で笑うなんてことなかったのに……」


弥生に言われるまで気づかなかった自分の変化を指摘され戸惑いを隠せない…


「だから結菜の中で太一君の存在が大きくなっていることには気づいてた。だから…」


「だから?」


「…だから、私の居場所がなくなるんじゃないかって…
太一君の存在が大きくなる度にそう思わずにはいられなかった……」


「弥生……」


知らなかった――


弥生がそんなことを考えていただなんて…


弥生なら誰とでも仲良くなれるだろうし、私が親友って思ってるだけで弥生はそんなことこれっぽっちも思っていないかもしれない……


こうやって私が不安に思うように、弥生も同じぐらい不安だったんだ………



.
< 64 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop