文献:彼岸花についてのレポート
時間が経ち、夜の11時。そろそろ夜這いが来る時間だ。
同じ時間に来るなんて律儀な奴ら…。
「ものどもぉ!!全力でかかれぇぇぃ!!」
「「おおぉぉっっっ!!!!」」
普通なら夜這いはこっそりするものだが本来リコリスには探知する能力があるので無意味と察したからだろう。
だからこんな方法になったのだろう。哀れな男どもだ…。
まだ俺は起きないので、仕方無しに一人ドアを開け、外に出た。
月明かりの中、確認できる人数は48人。360°包囲されている。
男達はリコリス(俺)を確認すると、ルパンダイブよろしく飛び込んできた。
一人一人倒すのも面倒なので手を勢いよく突き出し衝撃波を打つ。周囲15mの男を大体12m吹っ飛ばす衝撃を与えると全て吹っ飛んだ。
男達は道に転がって気絶している…。
さて。今日の夜這い狩り終了。
家に戻ると俺がお茶を飲んで和んでいた。
「ふぅ…っと。起きてたのか。」
「おぉ、起きておるぞ。」
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