文献:彼岸花についてのレポート
「潜在能力は誰でも持っておるのじゃが、能力は生まれた時から決まっておる。大体は身体能力の向上や第六感とかなのじゃ。」
「サッカー選手とかも使ってるのかな?」
「うむ。全てそうではないが、一部の人間が気付かずに使っておる。」
へぇ、そうなのか。と俺は思わず頷く。
「だから念動力は稀少なのじゃ。触れずに物を動かすなどという能力じゃからな。
   もっとも、覚醒してないだけで持っている、という人間も居るようだが。」
「つまり、リコリスは力の加減とか消耗とかそういう事を言いたいんだろう?」
「うむ。エネルギーの量が他より必要だから気を付けろ、と言いたかったのじゃ。」
そう言うと、リコリスはお茶を飲み、もう一度口を開いた。
「さっきの事、偶然じゃったろう?」
さっき、というと、アルベルトを止めた時の事だろう。
「あぁ。正直、無我夢中だったから覚えてない。いくら俺の体だからといってお前を殴らせるなんてできない。」
「オヌシ・・・・。」
そう言って嬉しそうな顔を浮かべるリコリス。
例によって俺の顔なので脳内で修正をかけてリコリスの顔にする。
可愛い・・・・。


未完。続きは作者のやる気次第
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