夏の約束


そうだ、一週間しかないんだ

一分一秒無駄には出来ない



「翔、ゲームしようぜ」



俺は自分でも唐突だなと思いつつも、ランドセルに忍ばせておいたゲーム機器を取り出した


俺のと、友人の一樹から借りたものの二つ


そしてその一つを驚いたような顔をしてる翔に渡した



「あと一週間しかないんだぞ

それまで思いっきり遊ぶ、そうだろ」



翔は少々戸惑っていたが、やがて笑顔になり大きく首を縦に振った



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