夏の約束

別れの日



それからは今まで以上に二人で遊んだ


じいちゃんのところへ行かなくてよくなった分早く来れて、そして病室にいる分遅くまでいることが出来た


翔は病室から出られなかったので、ほとんど中で遊んだ


病室に一階にあることを利用し、翔の部屋の窓から俺は色んなものを持ち込んだ

例えば猫とか


この一週間は転校や手術のことなど忘れてしまうほど楽しかった


しかし、来てほしくない時間というのはすぐに来てしまうものだ

止まってくれない


あっという間に翔と別れなければならないその日になった


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