未完成な僕ら
「昨日はどうしたんだ?風邪か?」
「いや、サボリ」
あたしがはっきり言うと
「うわっ!普通そんなはっきり言わねぇだろ」
と苦笑い。
「まぁ入学式とか面倒だもんな。けど、休むならちゃんと連絡しろ」
「なーんだ、サボリだったのか」
それまで黙っていた悠葵が会話に加わる。
「心配して冬弥にメールしちゃったよ!」
「あー、うん。トー兄に聞いた」
なんだか恥ずかしくて、髪の毛をいじりながら答える。
あたしの髪は肩甲骨を過ぎるくらいまでのびている。
「へ~、神崎の兄貴と長田は知り合いなのか?」
「うん。てか、うちの彼氏が実都のお兄さん」
飄々と言ってのけた悠葵に、先生は呆気にとられている。