未完成な僕ら
まぁ驚くのも無理はない。ボーイッシュな悠葵に彼氏とか、あんまり想像できないし。声を聴かなければ、男にもみえる。
「お前彼氏いんの!?」
本気で驚く先生。
口が開いたまんまだし。
「えー、うち一応女なんだけど。恭センセ驚きすぎじゃん」
ぷーっとほっぺを膨らまして抗議する悠葵。
その顔がおかしくて思わずにやけてしまった。
「なに笑ってんだよぉ…」
にやけてるあたしに気づいて、悠葵はちょっと拗ねたような声を出す。
「冬弥とは小6ん時から付き合ってるんだ」
悠葵がそう言ったとき、廊下の方が少しガヤガヤしてきた。