未完成な僕ら


「神崎と長田もさっさと席にもどれ~。森本と吉野が困ってるぞ!」

先生に言われて後ろを見ると、眼鏡をかけた長身の男と、すごく小さい女の子が困った顔をして突っ立っていた。

しかもクラス中の視線がこっちに向いている。


「あぁ、わりぃ。今どくわ。実都、戻ろうぜ」

そういって悠葵が立ち上がった。

「ごめんね」

とりあえず笑いながら小さい女の子に謝ると、その子は何故か真っ赤になって俯いてしまった。


…なんだろ


実都は不思議に思ったが、いつまでも注目されているのは嫌なので席に向かった。



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