【完結】キミと運命と裏切りと涙。
……ハッキリ言って、こんな日が来るなんて想像もしていなかった。
あたしには一生縁のないものだと思ってた。
それでもほんとは少しだけ、お母さんと解り合えることを望んでいた。
お母さんとの仲がうまく行くのを望んでいた。
でもそれは結局、あたしの理想でしかなくて。
叶わないものだから夢を見ていたのかもしれない。
あたしだってずっとわかってた。
どれだけ憎い母親でも、この人があたしのたった一人のお母さんなんだってずっとわかってた。
それでも愛されないことが悔しくて、気づいたらお母さんの背中にしがみつくのをやめていた。