狙われし王女と秘密の騎士


「俺はサルエル陛下の側に仕えていたことがある。その時、お前を見た」


国王に差し出そう。
そう思ったのだろう。兵士の顔には歓喜の笑顔が浮かぶ。


「お前はエルシールのーーー………」


と、言いかけたとき、兵士が血を流して突然倒れた。
床に苦しげにうずくまり、そして動かなくなる。


「姫様っ!」


そこには数人のエルシール兵士が立っていた。


「あなたたち、無事だったのね!」
「はい! 姫様、陛下は地下におります。ここは我々が守りますので、姫様はお急ぎ下さい!」
「ありがとう! 後はよろしくね」


言うと同時に私達は走り出し、エルシール兵士は戦乱の中へ向かって行った。
制圧されていたエルシール兵士が騒ぎを聞いて動き出したのだった。





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