Kの純情∞Uの欲情
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雪が降るのではないかというくらい冷え込んだ昨夜。


その寒さを吸い込んだような青く澄んだ空は、

嫌味なく“新しい私”を迎え入れてくれる。


ブレザーの襟にかからないくらいの髪はやっぱりまだ少し慣れない。



けど、いつもは15分早く起きてセットしなければいけなかった髪が、


今日はその分15分長く寝れたという事がとても嬉しかった。

元々そこまで長かったわけでは無いが、

巻いたりセットしたりの手間が無いのは楽だ。


“早起きは三文の得”と言うけれど、冬はやっぱりぬくぬくしたいもの。


そんなぬくぬく感を部屋に残して外の寒さへと体を投げ出した。


ハーと吐いた息はやっぱり白く、更に寒さを感じさせながら

嬉しさも連れてきた。



『クリスマスには雪が降るかもしれない』と。




清々しい気持ちで学校に着くと、真っ先に私に気付いたのは

噂話大好きなクラスメートの麻美だった。



「香奈!?えっ?髪切っちゃったの?!」



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