キケンな幼馴染み。
「みゅー約束したこと思い出した?」

「……」

「まだかー少しでも一緒にいると思い出すと思ったんだけどなぁ」


私に約束を思い出させようと、わざわざ待ち伏せをしている。

教室までの身近い距離を一緒に歩いている。

ご苦労なことだ。

でも何をされようと、本当は約束を覚えていることを話す気はない。

私は地味に生きたいから。
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