さよならの準備
受験当日。
昨日の飯わ
ベタなとんかつだった
お袋からわ
美菜の分まで
頑張るんだよと
背中を押され
親父にわ
好きなモン買ってやると
この歳になったと
ゆーのに
物に釣られた。
緊張わない。
全くといって
緊張わしなかった
自信わ少し薄れた
周りわがり勉
みたいな奴らしか
いない…
こんなかで
俺わ受かるのかよ???
なぁ美菜
やべーかもしんねーよ
ポケットに入った
指輪を握り
隅の方で
受験が始まるのを待った