拘束お姫様 *番外編開始



「やっぱり噂は本当だったんだわ」

そんな声が、聞こえた。


「王子様が奴隷を婚約相手にするわけないのよ」

「王子様にふさわしいのは、私たち貴族よね」


刹那、クロードは腰を上げた。
一段二段、と階段を下りていき、貴族たちと同じ立ち位置になる。


「王子様ぁ」


耳にまとわりつくほどの、甘ったるい声が次々と聞こえた。そしてすぐに、クロードは貴族たちに囲まれた。


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