☆フードつきパーカ


「へぇ、良かったじゃん。」

「ま、まぁ…でも、まゆが居なかったら、まじで1人でおろおろしてたとこだよ……。」

「まゆがいて良かったね。あの子、親切そうだもの。おろおろしてるぱーこ見て、心配してくれたんじゃない?」

「あ」

「お、来たね。うわさのエース君。」

教室に入って来た月は、いつもより少し堂々としていたというか、威厳があったというか。

「おはよ、見に来たくれてたんだってな!ぱーこ。」

「まぁ、部活が午前中で終わりだったし。それより、おめでと!」

「へっへー。おれの言ってた事、分かっただろ?」

「ん、まぁ…。まゆの解説付きで。」

「なんだよ、それー」笑

そんな、普通にすごかった!!なんて言えるわけないじゃんよー。
夏澄は今、太陽のとこ行って、思いっきり言ってるけど…。
太陽も勝ったのかな。
まったく、双子そろってスポーツできるんだから…。

「ぱーこがかっこ良かったってー。」

「え、そんな事言ってな…」

「だっろ?」

夏澄が、私達のところまで来て、余計な事を言ってきた。
ちょっと、何言ってんの?!




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