或いはこんなスクールライフ
地面に落ちるガルグイユの頭部と、私が大剣を支えに膝をつくのはほぼ同時。

荒く呼吸をする私の背後で、頭を失ったガルグイユの巨体は、ゆっくりとカルデラ湖の深い底へと没していった。

…我ながら、よく体が動いたものだ。

ガルル君のくれた野草が、出血と痛みを抑制してくれたらしい。

「サユミっ」

ガルル君が、跪く私の所へ小走りに駆けてきた。

「大丈夫かサユミ?傷、痛くないか?」

「ええ…大丈夫。ガルル君のくれた野草のお陰よ」

ゆっくりと立ち上がり、ガルル君に対して笑顔を見せる。

「サユミ凄かった!ガルグイユの首を一撃!俺、見直した!」

瞳をキラキラさせてガルル君がはしゃぐ。

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