或いはこんなスクールライフ
『嘲笑する虐殺者』
ガルグイユを仕留め、私達はカルデラ湖を後にする。

グリフォンをガルグイユによって倒された為、自らの足で天空険道の険しい山道を進まなければならない。

戦闘のダメージがないといえば嘘になるが、ガルル君にもらった痛み止めと血止めの野草のお陰で、幾らかマシになっていた。

ガルル君はというと、既にガルグイユから受けた傷はどこへやら。

あの強烈な高圧水流の直撃をその身に浴びたというのに、今では飛び跳ねるように、拳大の石やゴツゴツした岩の散乱する天空険道の山道を登っていく。

その様は、まるで山岳地帯に生息するカモシカのようだった。

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