《完》シークレットコードにご用心
「美羽しっかり!

もうちょっとで大通りに出るよ!

そしたら人ゴミにまぎれて
まいちゃえるから!」


「そっ、そんなこと
言われてもっ……」


体育の授業以外、たいした
運動なんてしてないのよ!

根本的な体力に、限界が……。


「…………あっ」



一瞬の油断だった。


行き交う車の音に、本当に
大通りに出たんだって
安心したとたん――…。


体の力がフッと抜けて……

そのままあたしは足を
もつれさせて、ハデに
転びそうになる。


「………美羽っ!」


すんでのところで光琉が
体を支えてくれて、地面に
衝突はまぬがれた。


でもそれだけ。


状況はちっともよくなんかない。
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