君に触れたくて、口実
「…楢崎ぃぃぃいい!!!」
「あれ、ハゲてんの気にしてたのかー、ごめんなさーい」
「待てぇぇええ!!!」
トントン、とプリントをまとめて廊下に出ると、長い廊下の端から端まで響き渡るような大きな声で先生と生徒の会話が聞こえ、続いてバタバタと走る足音が聞こえてきた。
…昭和なのは私の見た目だけではないらしい。
こんなのが日常茶飯事だから、皆会話を聞いてクスクス笑ってる程度だった。