パステルクレヨン


「へ……?」


「昨日!…あたしは真剣だったんだから!急にあんな付き合おうみたいなこと言われて!玉置のこと、ちょっと心配したんだから!


…それに…あたしは簡単に恋するよ!でもそれでもこの6年間誰も好きになれなかったのは玉置がいたからでしょっ!」


はぁっ…はぁ……


あ…今、自然に戻れてた…かも。


でも…いらないことまで言っちゃったな。


あたしは、好きな子に本当のことを言えない、小学生の男の子か。



あー…バカやった。


だから、恋愛なんて嫌いなんだよ。



「俺は、どうやっても恋愛を一番には考えられない。俺にとって一番は、やっぱり絵なんだと思う…


鳴海とは、そこからもう上手くいかなかったんだよ」





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