一番近い空


ふわりと後ろから抱き締められた。

ちっとも嫌じゃない。

だって、お兄ちゃんだもの。


「いいんだ。十年も待ったんだから、いくらだって待てる」


やっぱり、ないよ。

お兄ちゃんがお兄ちゃんでないなら。

あたしひとりぼっちだよ。

ずっとひとりぼっちだったよ。
< 15 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop