銭コ乗せ

転落

「クソっ…クソっ…バカどもめぇぇー!!」

自室に戻ると僕は、手当たり次第に当たり散らさずにはいられなかった。

「バカがっ!」

―ガンッ―

「バカがっ!」

―バキッ―

「バカどもめがぁぁー!」

―ガシャーン―


「フー…フー…」

明日…明日だ。明日こそは必ず成功させる。なんで僕がこんな目に合わなければいけないんだ。

それもこれもバカしかいないからだ。どいつもこいつもバカなくせに、使えないヤツばっかりじゃないか。こうなったら多少強引でも、手段を選んではいられない。

そうだ。


脅しつかせてやる。


縮み上がらせてやる…!!

―バタン―

「お取り込み中、悪いんだが。」

部屋に入ってきたボディーガードが、無礼にも口を聞いてきた。
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