銭コ乗せ
「何の用だ!!」

イラついている僕は、口調も荒く出迎えた。

「やれやれ、俺にまで当たるなよ。」

困った顔をしながら首を掻く仕草が、僕をいっそうイラつかせた。

「調子に乗るなよ?お前は僕に雇われてんだぞ…」

「そのことなんだが…今日で俺は降りさせてもらう。」

「なんだと…」

「遠くから、拝見させてもらったよ。素人に理不尽に拳銃なんかホイホイ見せびらかしやがって。そんなことじゃあ命がいくつあっても足りねぇよ。」


何を言ってる?
まさか、コイツまでバカだったとは。

「なんだ…?お前、僕を守りきる自信がないのか?」

唇を何度か噛み締めながらも、僕はどうにか冷静をつとめた。

「いや、そうじゃない。ただ俺は、あんたを守る気が失せただけだ。あんた守る価値ねぇよ。俺はそう判断した。」


…ブチン。
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