角砂糖なこいたち
「素振りは野球の練習のひとつ。
俺のにいちゃんは
中学でショート守っててすげぇんだぜ。
おれも上手くなって甲子園めざすの。」
さとしの目はきらきらしている。

そんなさとしのきらきらした瞳に
すいこまれわたしは
野球に興味を持った。
「甲子園ってなに?自主練以外にはなんかしてるの?」
と私は聞いてみた。
「なんもしらねーんだな。
甲子園っていうのは高校生の野球してる人たちの全国大会のこと。
俺はリトルリーグっていう少年野球してるよ。
なんなら土曜日練習やってから見に来い。」
さとしはどこか誇らしげに言い
また練習を始めた。
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