《短編》一夜の想い
顔を見ながら言うと涙が出てしまいそうだから電話をする事にした。

数回コールが鳴った。

『はい』

「あっ、梨絵だけど今大丈夫?」

『おう。どーした?』

「あのね…
言うの忘れてたことがあって…信ちゃん……っ」


続きの言葉が出てこない。頑張れ梨絵。

何も言わず私が話すのを待ってくれてる信ちゃん。

いつもそうだよね。口下手な私が話し始めたことは話しが終わるまで何も言わず聞いてくれる。
どんなに時間がかかっても。

だから私は言わなくちゃ……。
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