桜の季節
時計を見る。
5:50
もう公園に行こうっと。
そう思い、もう1回、鏡を見る。
紫の大人っぽいゆかたに、髪はおだんごにして………、
「よしっ!
ばっちりだっ!」
なんて1人で言う。
私は、財布とケータイが入った巾着と、お泊りセットを持って家を出た。
そうなの。
直樹の家にお泊りするの。
直樹の家族は、今日は旅行に行ってて、いないんだって。
公園につく。
直樹は、ベンチの前にチャリをとめて、ベンチに座っていた。
私は直樹の後ろに近付いて、はなしかけた。
「直樹♪」
直樹は振り向いて、私を5秒ぐらい見つめてから、口を開いた。
「……あ、茜!?」
そう言いながら、勢いよく立ち上がり、私に体を向ける。
紫のゆかた、どうかな…?
思い切って、大人っぽいの着たけど、変じゃないか気になった。