桜の季節
「直樹、こねぇな…。」


私の隣の人の席に座って、つぶやく啓也くん。





「来ないのかなー…?」



落ち込む私。

だって、楽しみにしてたんだもん。






「多分、大丈夫だろ。な?」


そう言いながら、ほほえんで、私の頭をよしよしする。





「た、多分でしょー?」




少し、動揺する私。

だってさ…、
啓也くん、
私と直樹が
付き合っている事、
知ってるんだよ!?

そりゃあ、前も
されたけどさ…
啓也くん、
ちょっと…
ちょっとだけだけど、



似てるの。
直樹に。



髪の色は違うよ!?
髪は、直樹の方が
明るい。
金髪だね。
啓也くんは、
茶色だもん。

でも、服の着こなしが
似てる。
制服がね…。
シャツ出しは、
もちろん、
だらしなく着てる所が
似てる。
カーディガンの色は
違うけどね。






「??……どうした?おーい。」



私の目の前で、手をふる。





「あっ、なんでもない!」





私は慌てて、教室を出た。




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