そばにいるのに..

『うっうん…まぁ…』

『よしっ!!
じゃぁ有紀ちゃんも
一緒に屋上行こ!』

誠君に手を引かれ
走って屋上へ向かう。

『有紀ちゃん早く!
本当は屋上立ち入り禁止だから
先公に見つかったらヤバイよ!』

えっえぇ~そんな!!
走ることに集中出来ないよ。

だって――…手が…
私誠君と手繋いでるんだもん…。
全然集中出来ないよぉー。


『よしっ!
なんとか見つからず来たな!』

誠君はポケットから鍵を
取り出した。

『はぁはぁ…
誠君足早いって…
あれっ??その鍵どこで』

< 62 / 121 >

この作品をシェア

pagetop